アイスクリーム成長記
こんにちは。ぷよ吉です。
お越しいただきありがとうございます。
最近暑くなりましたね。
体が熱を帯びているのを感じます。
ひんやりしたアイスでも食べたいこの頃です。
みんなの大好きなアイスクリームですが、そういえばアイスっていつから存在していたのでしょうか?
今回は、アイスクリームが私たちの知る形になるまでの道のりや歴史をご紹介しようと思います。
目次
【アイスクリーム】起源
冷たいものを食べる、飲むといった文化は遥か昔、ローマ時代の頃から存在していました。
彼らは氷に果物やワインなどで味付けをして飲んでいたそうです。
次第に雪や氷に砂糖や果物のフレーバーを入れて食べるようになりました。
「ソルベット」と呼ばれ、イタリアで初めて作られました。
これが氷菓の始まりでしょう。
このときはまだクリームを使ったアイスクリームなるものは存在していませんでしたが、イタリアのアントニオ・ラティーニがミルク入りソルベットを考案し、これが「最初のアイスクリーム」と言われています。
とはいえ、その頃にはカスタードなど乳製品を使ったクリームは家庭で普通に作られていたので、それを凍らせてアイスクリームにするという発想は自然の成り行きであったともいえます。
イタリアから氷菓が伝わったフランスでは、ブルボン朝のルイ14世の時代(1643~1715在位)に、クリームに砂糖と香辛料を混ぜて冷やしたアイスクリームを作りようになりました。
【アイスクリーム】アメリカで発展
時は流れ19世紀中頃。
アイスクリームの舞台はアメリカに移ります。
貴族たちの嗜好品であった高級なアイスクリームも、様々な発明や科学技術の発達のおかげで大量生産を可能にし、民衆でも手軽に買える大衆向けのお菓子になっていました。
アイスクリーム・ソーダ
ヨーロッパでは炭酸を水に溶かす技術が開発されており、やがてその炭酸水は「ソーダ水」と呼ばれるようになりました。
炭酸飲料は皆さん大好きですよね。
コーラを始め、コンビニなどには沢山の種類の炭酸飲料が陳列されています。
特に暑い季節には喉に刺激が来て美味しさ倍増に感じます。
様々な味のソーダ水が作られ、そしてソーダ水にアイスクリームを加えて飲むアイスクリーム・ソーダが誕生しました。
ソーダ水に味付けするシロップの代わりにアイスクリームを入れたのが始まりとのことですが定かではありません。
アイスクリーム・ソーダは大人気商品となり皆こぞって飲みに来ました。
私も小さい頃はメロンソーダにアイスクリームが乗ったメロンソーダフロートが大好きで、家族で外食に行く時はよくおねだりしていました。
炭酸のシュワシュワさとアイスのクリーミーさがほんとによく合いますよね!
アイスクリーム・サンデー
「サンデー」が誕生したのもこの時代です。
キリスト教の安息日である日曜日に、アイスクリームにソースをかけて食べたのが始まりとされています。
因みに、安息日ではアイスクリーム・ソーダを飲むことは禁止されていました。
アイスクリーム・ソーダを飲めないかわりにソーダの味付けに使っていたソースをアイスクリームにかけて食べていたのでしょうか。
ところで、「サンデー」と「パフェ」の違いをご存知ですか?
サンデーもパフェもアイスやフレーク、フルーツを使った似たようなデザートですよね。
実は、サンデーとパフェに明確な違いは存在しないそうです。
ただ、サンデーは英語、パフェはフランス語が語源となっています。
似たようなデザートが別々の国で別々の名前でそれぞれ誕生したのでしょう。
サンデーは喫茶店、パフェはカフェが勝手に連想されるのは私だけでしょうか。
コーン・アイスクリーム
1904年、ミズーリ州セントルイスで万国博覧会が開かれました。
博覧会では沢山の売り子が商売をしており、その中にはワッフル屋とアイスクリーム屋もありました。
そしてワッフル屋が始めたのかアイスクリーム屋が始めたのか、ワッフルにアイスクリームを詰めて販売するというアイデアを思いつきます。
こうして万国博覧会をきっかけにこのスタイルのアイスクリームが広く知れ渡るようになり、後にこのワッフルはコーンと名付けられコーン・アイスクリームとなりました。
コーン・アイスクリームは万国博覧会がきっかけで知られる事になりましたが、アイスを入れられるようにしたワッフル自体は少し前に考案されています。
1903年、イタロ・マルキオニが円錐状にした固いゴーフレットを考案、特許を取得し、同じころイギリスのアントニオ・バルボラが食べられるアイスクリームカップの特許を取得しています。
このコーン・アイスクリームの誕生で大きく変わったところは、アイスクリームを外で食べられるようになったところです。
今でこそ普通ですけどね。この頃はまだ包装などの技術はありませんでしたから。
ソフトクリーム
コーンを使ったアイスクリームの代表といえば「ソフトクリームアイス」ですよね。
文字通り柔らかい食感のこのアイスクリームは、万国博覧会の15年後にアーチー・コールとエルトン・コールの兄弟と新しいアイスクリーム製造機によって誕生しました。
チョコがけアイス「エスキモーパイ」
技術が発達し、アイスクリームは完成品を包装されてお店に並ぶようになりました。
今の在り方になりましたね。
そんな時代の1922年、クリスチャン・ケント・ネルソンによって新製品「エスキモーパイ」が発売されました。
エスキモーパイはアイスクリームをチョコレートでコーティングしたアイスクリームで、大人気商品となりました。
棒付きアイスクリーム
しかしこのアイスクリームは手で触るとチョコが溶けて手が汚れてしまいます。
そこでエスキモーパイに触発されて独自のチョコがけアイスを考えていたハリー・B・バート・ジュニアは、アイスクリームに棒を刺すことを思いつきます。
こうして誰もが知る棒付きアイスクリームが誕生しました。
もちろん、エスキモーパイも棒付きアイスになりました。
進化し続けるアイスクリーム業界
アイスクリームの進化をたどってみましたがいかがでしたでしょうか。
アイスクリームは科学技術の発達とともに大きく飛躍したデザートです。
液体を凍らせる技術、冷凍庫の発明が無ければここまで身近なものにはならず、また進化もしてこなかったでしょう。
今もよく目にするアイスクリームのかたちがどのように誕生したのか、調べてみてとても面白かったです。
しかし、アイスクリームの進化はまだ止まっていません。
年々新しいアイスクリームが誕生し新しいお店がオープンしています。
最近ですとタイ発祥の「ロールアイス」が話題になりましたね。
ぷよ吉はまだ食べたことがありませんが、他のアイスと比べてどう違うのか気になります。誰か教えていただけると嬉しいです。
これからもアイスクリームは私たちに至福なひと時を届け続けてくれることでしょう。
参考資料
最後に私がアイスクリームについて調べた際に参考にした本を紹介します。
とってもおもしろかったです。
アイスクリームの歴史、時代背景をこれを読めば知ることが出来ます。
私がブログで書いた内容はほんの一部にしかすぎません。
興味を持たれた方にはおすすめです。
こちらはスイーツ大国のフランスの歴史をお菓子を軸にたどっています。
アイスクリームの誕生はヨーロッパですので、フランスの歴史と深くかかわっています。
世界史が苦手だったのですが、学生の頃にこれを読んでいれば世界史を好きになれたかもしれません。
面白くページ数が多くないのですぐに読み終わります。
以上、今回もご覧いただきありがとうございました。
またよろしくおねがいします。(^^)
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