富澤商店のゼラチン比較
こんにちは。ぷよ吉です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
富澤商店という製菓材料専門店をご存知ですか?
お菓子作りの材料が豊富で関東を中心に全国展開している製菓材料専門店です。
お菓子作りをよくされている方なら一度は利用された方が多いのではないでしょうか。
先日横浜の富澤商店に行った時、ふとゼラチンコーナーが目に入りました。
ゼラチンっていろんな種類があるんですね。
粉ゼラチンと板ゼラチンしかないと思っていました。
種類があるということは違いがあるはず!ということで、そこのお店で販売されていたゼラチンを買って比べることにしました。
ゼラチンとは?
液体をゼリー状に固めることが出来る物質を「ゲル化剤」というのですが、ゼラチンはこのゲル化剤の一種です。
ゼラチンの原料は、牛や豚などの動物の細胞間質にある「コラーゲン」というたんぱく質です。コラーゲンは細胞の維持や硬さを調節する役割を持っているのですが、これをお菓子に使うことで液体を固めぷるんとした弾力のある食感を生み出してくれるのです。
動物に含まれているこのゼラチンは加熱すると溶け出る性質がある為、角煮などの肉料理を冷蔵庫に入れて冷やすと煮汁がゼリーになって固まることがあります。
煮こごりなどはその性質をうまく利用した料理ですね。
ゼラチンは板ゼラチン・粉ゼラチンが主流で水にふやかして使う方法が一般的です。
それ以外にも、ふやかさずそのまま材料に混ぜて簡単にゼリーを作ることが出来るインスタントゼラチンもあります。使い勝手がよく人気なのでスーパーではこのタイプのゼラチンを取り扱っているお店が多いのではないでしょうか。
富澤商店3種類のゼラチン比較
私が行った横浜の富澤商店には「粉ゼラチン(個袋)」「粉ゼラチンAU」「板ゼラチン」の3種類が販売されていました。
今回はこの3種類のゼラチンを水で固めてみて、その使い勝手や出来上がりなどを比べてみました。
【ゼラチン】商品説明
それぞれの商品についてご紹介します。
◆粉ゼラチン(個袋)
粉ゼラチン(小袋) / 5g×10 | 膨張剤・香料・色素・凝固剤・添加物,凝固剤,ゼラチン | 通販 TOMIZ 富澤商店
・5g×10個で390円(税抜)
・原材料:豚骨、豚皮
・使用法:3倍の水でふやかした後、湯せんで解かして使用
・1袋(5g)で水200cc分、全量で水2L分
・5g×20個も販売されている
◆粉ゼラチンAU
粉ゼラチンAU / 100g | 膨張剤・香料・色素・凝固剤・添加物,凝固剤,ゼラチン | 通販 TOMIZ 富澤商店
・100gで398円(税抜)
・原材料:牛骨、豚骨、豚皮
・使用法:3~4倍の水で10~20分ふやかし、50~60℃に温めた材料に溶かし混ぜて使用。
・15g~25gで水1L分。全量で水4L~約6.6L分
・より凝固力の強い「粉ゼラチンAU-P」も販売されている
◆板ゼラチン
板ゼラチン / 50g | 膨張剤・香料・色素・凝固剤・添加物,凝固剤,ゼラチン | 通販 TOMIZ 富澤商店
・約2.5g×20枚入りで390円(税抜)
・原材料:ゼラチン
・使用法:たっぷりの水に1~2分ふやかし、50~60℃に温めた材料に溶かし混ぜて使用。
・3枚(約7.5g)で水350g分。全部で約2.3L分。
・塩分約2.6%(粉ゼラチン・粉ゼラチンAUは0.7%)
金額は私が買いに行ったお店の金額です。
お値段でみると粉ゼラチンAUが3種類の中で1番コスパが良いですね。
それでは、それぞれを固めた結果をご紹介します。
ゼラチンの使用感と透明感
それぞれを使用し水を固めてみました。
色々反射で映ってしまい申し訳ありません‥‥(写真って難しい)
粉ゼラチンAUが一番透明感を感じますね。
粉ゼラチンも透明感がありますが、粉ゼラチンAUと比べると若干濁っているように見えます。
板ゼラチンは他2つと比べると白濁しているように見えます。
上から見るとこんな感じです。
色の違いが良く分かりますね。
粉ゼラチン、粉ゼラチンAUの方は黄色っぽく、板ゼラチンは白っぽい色をしています。
透明感がある粉ゼラチンAUですが、粉ゼラチンよりも黄色っぽさが強く出ているように見えます。
固まり具合や弾力に違いが出るかとも思ったのですが、個人的にはそんなに違いを感じませんでした。食感はどれも同じくらいの出来上がりで、見た目で違いが出ているみたいですね。
次に、それぞれのゼラチンを使ってみた感想を箇条書きでご紹介します。
◆粉ゼラチン(個袋)
・さらさらとしたベージュ色の粉
・ふやかすのに10~20分と時間がかかる
・ふやかした後湯せんで解かさないといけないから面倒
・ゼラチンの独特な臭いがする
・個包装になっていて使いやすい
・保存が便利
◆粉ゼラチンAU
・黄色く粒が粗い
・ふやかすのに時間がかかる
・ふやかした後はすぐ材料に溶けて楽
・若干ゼラチンの独特な臭いがする
・毎回量るのが面倒
・チャック付きで保存は楽
◆板ゼラチン
・透明感のある板状のゼラチン
・キッチンバサミで切って使えば場所を取らない
・水ですぐふやけるから時間がかからず便利
・ゼラチンの匂いが殆どしない
・量る手間がいらない
・チャックが付いていない為開けたら保存する袋を用意する必要がある
まとめ
今回はTOMIZの「粉ゼラチン(個装)」「粉ゼラチンAU」「板ゼラチン」を使用したゼリーを比較してみました。
比較してみた結果、
・透明感最強「粉ゼラチンAU」
・使い勝手めちゃ楽「板ゼラチン」
・保存めちゃ楽「粉ゼラチン(個袋)」
・ゼラチン臭ナシ「板ゼラチン」
でした!
私は小さい時にゼラチンの臭いで吐き気がしたことがありしばらく疎遠にしていたのですが、最近は臭いの気にならないゼラチンがたくさん出ているんですね。
今回の比較で一番臭いのした粉ゼラチン(個袋)も昔に比べたら全然臭くなかったです。
板ゼラチンが見た目透明なので一番透明感が出ると思っていたのですが、結果は粉ゼラチンAUが一番透明感がありましたね。これには驚きました。そして板ゼラチンのゼリーだけ白っぽくなったのも意外でした。
透明感を重視したい場合は粉ゼラチンAUがおすすめです。
透明感が欲しいけど量るのが面倒な方は粉ゼラチン(個袋)を、ムースやババロアなど透明感のいらない場合は板ゼラチンが非常に使いやすく便利なのでおすすめです。
いかがでしたでしょうか。
ゼラチンを買いに行く時の参考に少しでもなれたら嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
(インスタントゼラチンも売ってたら良かったなあ‥‥)